湘南プロムナード
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鎌倉散策道【光明寺・補陀洛寺】
光明寺
(こうみょうじ)〈浄土宗〉

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 材木座海岸を見下ろす天照山の麗に壮大な伽藍を並べている浄土宗の大本山。 総門からまっすぐ参道がのび、正面に壮大な山門がそびえ、その両側に支院の千手院と蓮乗院がかわら甍をのぞかせている。広々とした境内の正面には17間四方の本堂、左に開山堂・書院・本坊などが建ち、大寺の風格にあふれている。
 本堂北側の記主庭園、南側の三尊五祖来迎の庭という趣の異なる庭園が拝観できる。桜・サツキ・蓮が咲<シーズンに訪ねたい。また本堂の真裏の坂道を登って、市立一中の前から伽藍の向こうに海木が美しい。
  鎌倉の海を前方に、天照山を背にした寺域は明るく広い。かつて関東十八檀林の筆頭としての寺格を誇る。〈関東十八檀林〉とは、江戸幕府によって定められた、浄土宗僧侶の研究・教育機関としての一八ヵ寺のことである。
 天照山蓮華院光明寺(てんしょうざんれんげいんこうみょうじ)は1243(寛元元年)の創建と伝えられる。
 鎌倉三十三観音第十八番如意輪観世音、鎌倉二十四地蔵尊第二十二番延命地蔵尊の霊場。
 鎌倉幕府の第四代執権北条経時(1224〜1246)は鎌倉幕府の第四代執権が 然阿良忠(ねんありょうちゅ)(記主禅師)を迎えて、1243(寛元1)年に創建された浄土宗の大本山である。
 開山の良忠は浄土宗創始者法然の直弟子・聖光から教えを受けた浄土宗第三祖。良忠が幕府のあった鎌倉に住んだことで浄土宗が関東以北へ拡がったといわれている。
 また一説に、北条氏の一族、大仏朝直(1206〜1264)が良忠に深く帰依し、佐介ガ谷に〈悟真寺〉を建てて良忠を迎え、ついで〈蓮華寺〉と改称し、さらに〈光明寺〉と改めて現在地に移ったとする。
 光明寺は第五代執権時頼以降も歴代執権の帰依を受け、大寺院に発展。念仏道場の中心となる。                
住所 鎌倉市材木座6−17−19
電話  0467-22-0603
拝観料 無料
拝観時間  7時〜16時半(夏期は6時〜)
アクセス  JR鎌倉駅東口より小坪経由逗子駅行バス光明寺下車徒歩1分
光明寺・寺史さらに詳しく
宗派   浄土宗
山号寺号  天照山蓮華院光明寺
創建   1243(寛元元年)
開山  然阿良忠上人(記主禅師)
開基    北条経時
本尊 阿弥陀如来
寺宝
 本尊の木造阿弥陀如来像(県重文)と脇侍の木造観音・勢至両菩薩像は鎌倉時代前期に彫られた京風仏像。木造記主禅師坐像は室町期の作。 木造如意輪観世音坐像(市文)、正中二年(1325)銘の石造地蔵菩薩坐像など彫刻も数多いが、絵巻を中心とする絵画も充実している。 当麻曼荼羅縁起絵巻二巻(国宝)は鎌倉期の作品で大檀家内藤家から延宝3年(1675)に寄進されたもの。
補陀洛寺
(ふだらくじ)〈真言宗〉

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 別名「竜巻寺」といわれる。たびたび竜巻や火災にあったため、寺歴は詳しく分からない。もとは七堂伽藍を持つ大きな寺院であった。1352〜56年(文和年間)に鶴岡ハ幡宮の僧、頼基律師が復興した。 源頼朝が鎌倉に入った翌年の1181(養和元年)、頼朝の祈願所として創建された。
 開山と伝えられる文覚上人はもとは武士で。誤って渡辺渡の妻袈裟御前を殺してしまい、その罪をつぐなうべく出家して熊野の山中で苦行を積んだといわれている。その後、京都神護寺の再興に尽力したが、後白河法皇に荘園の寄進を迫ったことがとがめられ、伊豆に流された。そこで頼朝と出会い親交が始まったといわれる。
 頼朝に、挙兵を進めたという。激動の時代に政界の裏面で暗躍した怪僧として語られることが多い。
住所 鎌倉市材木座6−7−31
電話  0467-22-8559
拝観料 志納
拝観時間  〜17寺
アクセス  JR鎌倉駅東口より海岸橋循環、九品寺循環、小坪経由逗子駅、新逗子駅行きバス材木座下車徒歩2分
補陀洛寺・寺史さらに詳しく
宗派  真言宗大覚寺派
山号寺号  南向山帰命院補陀洛寺(なんこうざんきみょういんふだらくじ)
創建   1181(養和元年)
開山   文覚上人(伝)
開基    源頼朝(伝)
本尊 十一面観音菩薩
寺宝
 本尊の木造十一面観音菩薩立像をはじめ仏像彫刻は多い。平安時代の作と伝わる木造不動明王像のほか、木造薬師如来像及び両脇侍菩薩立像、1377(永和3年)年銘の木造秘鍵大師坐像など。ほかに文覚上人書とされる源頼朝の位牌や、頼朝自作とされる頼朝像、木遺文覚上人裸形像、平家の赤旗。
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